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『ふつつかな悪女』芳春の正体は?実は腹黒?何を企んでいるのかネタバレ解説

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『ふつつかな悪女ではございますが』のアニメを見ていて、「藍芳春って大人しくて可愛いけど……逆に何か怪しくない?」と思った人はいないでしょうか。

公式サイトで紹介されている芳春は、小柄で愛らしく、大人しく控えめな藍家の雛女。

清佳のように感情を表に出すわけでも、歌吹のような強い威圧感があるわけでもありません。

ところが――。

その違和感、かなり正しいです。

芳春には「別人だった」「入れ替わっていた」という意味での秘密の正体はありません。

しかし原作・漫画まで読むと、表向きの大人しい少女とはかなり違う、計算高く腹黒い策士としての本性が見えてきます。

この記事では、アニメで芳春が気になった人に向けて、藍芳春の正体・本性・何を企んでいたのかを原作・漫画のネタバレありで整理します。

重大なネタバレがあります
ここから先は、TVアニメでまだ描かれていない原作小説4巻、漫画7〜8巻付近の展開を含みます。「アニメだけで芳春の本性を知りたい」という人はご注意ください。

最初に結論:芳春の「正体」は?

  • 芳春は藍家の雛女・藍芳春本人
  • 誰かと入れ替わっているわけではない
  • 大人しく気弱そうな振る舞いは、芳春のすべてではない
  • 本性はかなり頭が切れる腹黒な策略家
  • 自分が前面に立つより、周囲の人間を動かして目的を達成するタイプ
  • 南領外遊編では慧月を貶める策謀の中心にいる
  • 漫画では7巻から本性が見え始め、8巻でさらに決定的になる
  • ただし「作品全体のラスボス」という意味での黒幕ではない
  • 本性発覚後も退場せず、玲琳・慧月との関係はむしろ面白くなっていく

藍芳春とは?アニメ公式では「大人しく控えめな雛女」

まずはネタバレなしの公式設定から確認します。

藍芳春(らん・ほうしゅん)は、五家の一つ藍家の雛女です。

TVアニメ公式サイトでは、

  • 他家の雛女の中でも大人しく控えめ
  • 小柄で愛らしい雰囲気
  • 詩歌と書を得意とする
  • CVは水瀬いのりさん

と紹介されています。

TVアニメ『ふつつかな悪女ではございますが』藍芳春 公式キャラクタービジュアル

画像出典:TVアニメ『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』公式サイト ©中村颯希・一迅社/「ふつつかな悪女」製作委員会

この説明だけ読むと、本当に「おとなしい可愛い子」です。

玲琳や慧月と比べると存在感も控えめ。

前へ出るタイプにも見えません。

だからこそ、アニメで何気なく芳春を見ていると、

「この作品で、こんなに普通に可愛いだけの子がいるの?」

と妙な違和感が出てきます。

原作を知っていると、この「何もしていなさそう」な雰囲気そのものが芳春らしく見えてきます。

漫画を読んでいる自分としては、芳春は腹黒さが分かってからの方が好きです。あの見た目で中身がこれなのが良いんですよね。

芳春の正体は?別人ではなく「無害そうな顔を使う策士」

検索で「芳春 正体」と調べている人に最初に伝えておきたいのは、芳春には入れ替わりのような正体トリックはないということです。

芳春は最初から最後まで藍芳春。

問題なのは、その性格です。

表向きの芳春
  • 小柄で可愛い
  • おどおどしている
  • 大人しい
  • 控えめ
  • 守ってあげたくなる
本性が見えた芳春
  • 頭の回転が速い
  • かなり計算高い
  • 他人を動かすのがうまい
  • 直接手を汚すことを避ける
  • 自尊心もかなり高い

つまり芳春の最大の武器は、剣でも道術でもありません。

「自分が危険人物に見えないこと」そのものが武器です。

玲琳のように圧倒的な精神力で正面突破するタイプでもなければ、慧月のように感情と悪女力で戦うタイプでもない。

芳春は、盤面を作って他人を動かすタイプです。

この違いが五人の雛女の中でもかなり面白いところです。

芳春は腹黒い?答えは「かなり腹黒い」

ここは曖昧にする必要はありません。

芳春はかなり腹黒いです。

ただし、単純に口が悪いだけのキャラクターではありません。

芳春の怖さは、表では弱々しく振る舞いながら、相手の立場や評判を利用し、周囲に働きかけていくところにあります。

特に慧月に対しては、本人へ正面から攻撃するというより、「もともと悪女として評判の悪い慧月なら、少し噂を足すだけで周囲が勝手に信じる」という構造を利用します。

ここがかなり嫌らしい。

すでに嫌われている慧月を直接殴る必要すらありません。

周囲の偏見を使えばいい。

真正面から悪口を言うキャラより、「私は何もしてません」という顔で状況だけ作っていく芳春の方が厄介です。

【ネタバレ】芳春は慧月に何をした?

芳春の本性が分かりやすく出てくるのが、第二幕の南領外遊・豊穣祭編です。

朱家の後ろ盾を失い、不利な立場に置かれている慧月。

そんな慧月に対し、芳春はさらに悪評を広げようと動きます。

慧月の悪評を周囲へ広げる

漫画7巻では、玲琳の身体に入っている慧月が芳春と接触します。

ところが芳春は、目の前にいる「玲琳」の中身が慧月本人であることを知りません。

その状態で、慧月についてよくない噂を広げようとする。

つまり慧月は、自分自身の悪口を本人だと知らずに聞かされるという状況になります。

これは芳春にとってかなりの誤算でした。

慧月は芳春のやり口に気づき、正面から反撃するために雛女たちを集めた茶会へと動きます。

芳春vs慧月の面白いところ
芳春は「弱く見せて裏から動かす」タイプ。慧月は悪女として嫌われた経験があるからこそ、そうした悪意に非常に敏感です。この二人が言葉だけで殴り合う茶会は、芳春の魅力がかなり出ている場面です。

南領の事件で芳春は黒幕だった?

ここは「芳春 黒幕」で検索する人も多そうなので、区別しておきます。

第一幕、つまり玲琳と慧月の最初の入れ替わり事件の黒幕は芳春ではありません。

一方、その後の南領外遊編で起きる一連の策謀については、芳春がかなり深い位置にいます。

一迅社公式の原作小説4巻紹介にも、はっきりと、慧月を貶めようとする芳春について触れられています。

漫画版でも第二幕の終盤になると、単に「芳春は性格が悪い」では済まなくなります。

一連の事件の背後で、藍家側の人間を動かしていた人物として芳春の存在が浮かび上がってきます。

漫画第40話では、事件が一段落したあと、芳春自身が玲琳のところへやってきます。

そこで始まるのが、玲琳と芳春による“建前で殴り合う会話”です。

この場面は芳春好きならかなり見てほしいところ。

普段の「小動物みたいな芳春」が徐々に崩れていき、隠していた内面が露出していきます。

芳春の本性が分かるのは漫画何巻?

巻 芳春の見どころ おすすめ度
漫画7巻 慧月への悪評・茶会などを通じて、芳春の腹黒さがかなり見えてくる ★★★★★
漫画8巻 南領の事件と芳春の関与がさらに明確になり、本性を楽しめる ★★★★★
漫画9巻以降 五人の雛女それぞれの事情がさらに絡み、芳春を単純な敵として見られなくなってくる ★★★★☆

芳春目当てなら、私は漫画7〜8巻をおすすめします。

特に8巻は第二幕の決着まで入るため、芳春が「ただの可愛い脇役」ではなかったことが非常によく分かります。

コミックZERO-SUM編集部の8巻発売告知では、8巻特装版にも芳春が登場しています。

芳春の腹黒さまで漫画で読みたいなら

アニメから入った人は、芳春の本性が見え始める漫画7〜8巻付近まで進むと印象がかなり変わります。

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芳春が怖いのは「自分の手を汚さない」ところ

芳春を単純な悪役として見ると、このキャラクターの面白さを少し取りこぼす気がします。

例えば慧月。

慧月は非常に感情的です。

腹が立てば怒る。

嫌いなら嫌いと言う。

悪女と呼ばれてきただけあって、ある意味かなり分かりやすい。

ところが芳春は逆。

感情を隠し、自分が攻撃したことすら分からない形を作ります。

慧月
「嫌いだから攻撃する」ことが見える。

芳春
「誰が攻撃したのか分からないように状況を作る」。

この差があります。

しかも芳春は、小柄で可愛い。

周囲から危険人物として警戒されにくい。

本人もそれを分かったうえで振る舞っているように見えるため、余計にたちが悪い。

では芳春はサイコパスなの?

「芳春 サイコパス」のように極端な言葉で知りたくなる気持ちは分かりますが、本記事では医学的な意味でサイコパスとは断定しません。

作中から言えるのは、

  • かなり合理的
  • 他者を駒として利用できる
  • 目的のためなら強い悪意を持った策も使う
  • 弱さや可愛さを武器として利用する
  • 表情や本音を簡単には読ませない

ということです。

「良心がない人」と一言で片づけるより、自分がどう見られるかまで計算して戦っている人物として見る方が、芳春の面白さに近いと思います。

芳春は玲琳に負ける?本性がバレた後がむしろ面白い

玲琳は、芳春とは戦い方がまったく違います。

芳春は策略家。

玲琳は一見すると策謀とは無縁の超ポジティブ人間です。

ところが玲琳は非常に聡明で、人の言動もかなりよく見ています。

そのため南領の事件のあと、芳春が隠していた構図にも迫っていきます。

そして面白いのが、玲琳に本性を見抜かれた芳春が、そのまま物語から退場するわけではないこと。

普通の作品なら、

「黒幕を暴く → 悪役が失脚 → 終了」

となりそうです。

『ふつつかな悪女』はそうなりません。

この作品は慧月もそうですが、欠点や悪性を消して善人に作り替えるのではなく、その面倒な性格を残したまま人間関係が変化していくのが面白いところです。

芳春も例外ではありません。

芳春は最終的に味方になる?

「芳春ってこのまま敵なの?」という疑問も出てくると思います。

結論から言うと、ずっと単純な敵役として残り続けるキャラクターではありません。

南領編の先、五家の雛女が序列を争う「鑽仰礼」では、それぞれの後見人や家の事情が表面化します。

そこで芳春自身もまた、藍家という環境の中にいる一人の雛女として描かれていきます。

原作小説6巻の公式紹介でも、さまざまな事情が明らかになったあと、五家の雛女たちが力を合わせる展開が明記されています。

腹黒さが消えて聖人になるわけではありません。

腹黒いまま関係性が変わる。

個人的には、その方が芳春らしくて良いと思います。

芳春には改心して普通の良い子になってほしくないんですよね。この腹黒さを残したまま玲琳や慧月と絡んでほしいタイプのキャラです。

芳春と慧月は相性が悪い?むしろ会話が面白い

芳春と慧月はかなり対照的です。

比較 芳春 慧月
表向き 弱々しく可愛い 攻撃的で悪女扱い
本音 隠す かなり顔に出る
戦い方 策略・噂・他人を動かす 正面から悪女力で反撃
分かりやすさ 非常に分かりにくい かなり分かりやすい

だから慧月から見ると芳春はかなりイラつくタイプ。

一方で芳春側から見ても、慧月のように常識や建前をぶち壊してくる相手は計算を狂わせやすい。

この二人の組み合わせはかなり好きです。

アニメで芳春を見るときは「表情」と「立ち位置」に注目

アニメだけ見ている段階では、芳春の本性を知らなくてもまったく問題ありません。

むしろ、この記事を読んでしまった人は今後、

  • 誰の近くにいるのか
  • 自分から発言しているのか
  • 誰かの意見に便乗しているのか
  • 都合が悪い時にどう振る舞うか
  • 「何もしていない」時に誰が動いているか

を見てみてください。

芳春は派手な悪役ではありません。

だからこそ、画面の端にいる時ほど怪しいくらいの気持ちで見ると面白いです。

アニメ『ふつつかな悪女』本予告

まだ芳春をそこまで意識していなかった人は、公式映像をもう一度見返すのもおすすめです。

出典:TOHO animation/TVアニメ『ふつつかな悪女ではございますが』公式

芳春についてよくある疑問

芳春の正体は誰?

別人ではなく、藍家の雛女・藍芳春本人です。「正体」というより、大人しく控えめな表の顔の裏に腹黒く計算高い本性を隠しているという理解が近いです。

芳春は悪女?

かなり悪女寄りです。ただし慧月とはタイプが違い、芳春は自ら目立って攻撃するより、周囲を動かして目的を達成する策士型です。

芳春は黒幕?

最初の玲琳・慧月入れ替わり事件の黒幕ではありません。一方、第二幕の南領外遊で起きる慧月への嫌がらせや策謀については、芳春が重要な位置にいます。

芳春の本性は漫画何巻で分かる?

漫画7巻でかなり見え始め、8巻でより決定的になります。芳春目当てなら7〜8巻がおすすめです。

芳春は退場する?

本性や策謀が明らかになったからといって、そのまま永久退場するタイプではありません。その後も物語に関わり、五家の雛女たちの関係性も変わっていきます。

芳春の声優は誰?

TVアニメ版では水瀬いのりさんが担当しています。

まとめ|「芳春、何か裏がありそう」はかなり鋭い

  • 芳春は藍家の雛女
  • アニメ公式では「大人しく控えめ」「小柄で愛らしい」と紹介
  • しかし原作ではかなり腹黒く計算高い策士
  • 弱々しく無害そうな印象自体が芳春の大きな武器
  • 慧月の悪評を利用して貶めようとする
  • 第二幕・南領外遊の策謀にも深く関わる
  • 漫画では7巻から本性が見え始め、8巻が特におすすめ
  • 本性がバレても単純に退場するキャラではない
  • 腹黒さを残したまま玲琳・慧月との関係が変わっていくのも魅力

アニメで芳春を見て、

「可愛いけど、この子だけ妙に大人しすぎない?」

と感じたなら、その感覚はかなり鋭いです。

芳春の魅力は、可愛い見た目そのものよりも、その見た目と中身がまったく噛み合っていないことにあると思います。

そして本性が分かってからアニメを見返すと、何気ない立ち位置や振る舞いまでちょっと怪しく見えてくる。

個人的には「実はいい子でした」より、このまま腹黒でいてほしいです。芳春は性格が悪いからこそ面白いキャラだと思っています。

公式情報・参考資料