はじめに
『今際の路のアリス』は、『今際の国のアリス』のスピンオフ作品として、麻生羽呂先生によって原作が手がけられ、黒田高祥先生が作画を担当しています。
本作は2015年から2018年まで「月刊サンデーGX」で連載されており、全8巻で完結しています。
この作品は前作『今際の国のアリス』とは異なり、よりサスペンス色が強く、スリリングな展開を見せます。前作のテーマであった「ゲーム」要素が控えめであり、本作ではキャラクターたちの心理描写や関係性に焦点が当てられています。
物語の舞台は荒廃した京都で、登場人物たちは手にしたトランプのカードをもとに、未知の世界でサバイバルを強いられます。
トランプのカードは「命を賭けたゲーム」を象徴するアイテムとして登場しますが、前作のような過激なゲーム要素はなく、物語は謎に包まれたサスペンスの雰囲気の中で進行します。
本記事では、物語の概要、主要キャラクターの紹介、そして本作の見どころを徹底解説していきます。さらに、前作との比較しつつ、深く掘り下げていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 心理戦や謎解き要素がある物語に興味がある人
- 前作『今際の国のアリス』を楽しんだファン
- 極限状態での人間ドラマや人間関係の変化を見たい人
今際の路のアリスのあらすじ
『今際の路のアリス』は、荒廃した未来の京都を舞台に、一連のサバイバルと謎解きの物語が展開されます。
主人公・佐野紀奈(さの きーな)は気を失った後、見知らぬ荒れ果てた世界で目を覚まし、「クローバーのQ」のカードを手にしています。
そこでは他のカードを持った人々もおり、彼らは一緒に行動しながら東京を目指すことになります。
トランプを集めるという使命を共通項に、登場人物たちは次々と謎を解き明かしていきますが、その道中で次第に犠牲者が増え、裏切りや葛藤が生まれていきます。
集まった11人の登場人物たちは、意見の相違から徐々に対立を深め、次第に命の駆け引きを行うようになります。
特にリーダー的存在であった人物が殺された後は、よりサバイバルレースが激化。徐々に犠牲者が増え、過酷な状況の中で一人一人の過去や動機が明らかになっていきます 。
やがて、紀奈や他の仲間は、現実の世界に戻るために複雑な心理戦や暴力的な対立を乗り越えていきますが、果たしてその道の先には何が待っているのか、物語は最後までスリリングな展開で進行していきます。
主要キャラクター紹介
佐野紀奈
主人公であり、ストーリーの中心となる女子高生。手にしていたトランプカードは『クローバーのQ』。紀奈は「人生は強制参加のクソゲー」と嘯くほど生きる希望を失っているが、京都の荒廃した世界で目覚めたことから物語が始まる。彼女の過去には大きな悲しみがあり、それが彼女の心情や行動に深く影響を与えている 。
小島亜里朱
もう一人の主要キャラクター。亜里朱もまた、京都で目覚め、手にしていたトランプは『ハートのQ』。彼女はソフトボール部に所属していたが、大人の不正により大会出場権を剥奪され、失意の中にあった。部活動の経験が彼女に「戦うことの重要性」を教え、紀奈と共に困難に立ち向かう 。
今際の路のアリスの世界観とサバイバルの要素
『今際の路のアリス』の世界観は、非常に独特で複雑です。物語は、荒廃した未来の日本を舞台に、選ばれた人々が「今際の路」と呼ばれる過酷なサバイバルに挑むストーリーが展開されます。
この作品では、登場人物たちが持つカードの謎や、荒廃した都市を進むという独自のルールがあり、特に「サバイバル」の要素が強調されています。
サバイバルの試練とゲーム要素
『今際の国のアリス』とは異なり、『今際の路のアリス』では、命を賭けたゲームというよりも、サバイバルそのものが中心に描かれます。
登場人物たちは、限られた資源や仲間との協力、さらには裏切りなどを通じて過酷な試練に挑むことになります。彼らが持つトランプは謎めいており、物語の鍵となる要素の一つです 。
人間関係の描写
この作品では、サバイバルを通じて人間関係が深く描かれています。荒廃した未来で出会った異なる背景を持つ登場人物たちは、互いに信頼を築くことができず、しばしば葛藤や裏切りが描かれます。その中でも、アリスとミトの関係性は物語の中心となり、彼らがどのようにして困難を乗り越えていくのかが見どころです 。
現実とフィクションの融合
『今際の路のアリス』は、極限状態の中での人間の本性を描き出す一方で、未来の世界というフィクション的な設定も重要な役割を果たしています。この世界では、なぜこの場所にいるのかを理解しないまま進んでいきます。彼女らが持つトランプの謎や東京への旅路は、読者に多くの疑問を投げかけ、物語の深みを増しています 。
今際の路のアリス今際の国のアリスの比較
「今際の路のアリス」と「今際の国のアリス」はどちらも麻生羽呂先生による作品で、共にスリリングなサバイバル要素が含まれていますが、作品のテーマや設定には明確な違いがあります。この章では、両作品の相違点に焦点を当てます。
世界観と設定の違い
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今際の国のアリス: この作品は、現実と地続きの異世界「今際の国」を舞台にしています。登場人物たちは突然この不気味な世界に引き込まれ、生死を賭けたゲームに強制的に参加させられます。異世界という設定と、そこで展開されるさまざまな「命をかけたゲーム」が大きな魅力となっています。今際の国に入国することで、主人公たちは己の生死と向き合いながら、現実世界への帰還を目指します。
- 今際の路のアリス: 「今際の国のアリス」のスピンオフであり、今度の舞台は荒廃した京都。この作品では、キャラクターたちは荒れ果てた日本の都市で目覚めます。サバイバル要素が強めで、舞台が現実世界に近い設定であるため、より現実味が感じられます。
キャラクターとストーリーの違い
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今際の国のアリス: 主人公、有栖良平(アリス)は、現実世界で目的を失っていた青年で、今際の国でのゲームを通じて成長していきます。仲間との絆を築きながら、死と向き合い、自らのアイデンティティを模索します。
- 今際の路のアリス: 主人公、佐野紀奈(キーナ)は、過去の出来事によって絶望を感じ、生きる意義を見失った状態で物語が進行します。この作品は、登場人物の心の成長や葛藤が描かれており、より内面的なテーマが強調されています。
ゲームの違い
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今際の国のアリス: ゲームの種類は多様で、知力や運、身体的なスキルを問われるものが中心です。例えば、頭脳戦や心理戦がメインとなり、キャラクターたちは命を懸けた選択を迫られます。また、ゲームごとに異なるルールがあり、これが作品の面白さの一部となっています。
- 今際の路のアリス: こちらの作品ではゲームというよりも、キャラクター間の心理的な駆け引きや、人間関係の葛藤が前面に出ています。戦い自体よりも、誰が信頼できるのか、どのように行動すべきかという点が重要なテーマです。
私はゲームがバラエティに富んでいてワクワクさせられる今際の国のアリスの方が好きです!
今際の路のアリスはどこで読める?
第1話はSUNDAY GXで無料で読めます!
まずはお試しで今際の路のアリスの世界観を感じてみてください。
1話目で興味を持ちましたら、電子書籍で購入可能です。
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おわりに
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