はじめに
どうも。RabbitCorpです。
今回は神は遊戯に飢えている。3巻 の感想になります。
前作は『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』を書いた細音 啓先生の次回作です!今作は前作とは打って変わりゲーム・頭脳戦がメインになります。
対戦カードは 神 VS 人間 。
人間側に与えられた能力と知恵、仲間との協力で圧倒的な力がある神に立ち向かいゲームに勝っていく爽快感がこの作品の魅力です♪
2巻ラストでは6勝0敗だったフェイの勝ち数を3勝をブックメーカーに取られてしまったネイ。ここからどう3巻で話をを進めていくかが楽しみです!
細音 啓(2021),神は遊戯に飢えている。3 (MF文庫J)
こんな人にオススメ
・ゲーム作品が好きな方
⇒既存のゲームを組み合わせてオリジナルのゲームを作り上げている上に対戦相手が神なのでスケールもでかく他のゲーム作品と差別化できています!
あらすじ
ダークスらとの激闘を終え、新たにネルを仲間に迎えるべく賭け神(ブックメーカー)との戦いに臨むフェイたちだったが、狡猾な賭け神にネルはあえなく返り討ちに。だが、フェイは「想定通り」と力強く宣言して賭け神を挑発。天才的な起死回生の策と共にフェイVS賭け神の1VS1の戦いを仕掛ける。同じころ複数の都市を巻き込んで使徒(プレイヤー)が「神々の遊戯」から帰還できないという異常事態が発生。「無敗の我が遊びに来てやったぞ」――そしてさらなる「規格外」の参戦で、フェイの遊戯は新たな局面を迎えようとしていた――!
細音 啓(2021),神は遊戯に飢えている。3 (MF文庫J)
3巻のゲーム内容
『三つの奇術(イカサマ)』
以下の三つのゲームを実施
- コインの裏表あて
- ポーカー
- ババ抜き
ブックメーカーは1種類の必勝のイカサマのみを使用して3勝する。
フェイが見破れるイカサマかどうかはフェイの仲間3人にブックメーカーが確認を取り、了承を得られればゲームを実施。
⇒人間が絶対に見破れないイカサマではない。
ギャンブル作品では定番の『イカサマ』ですが、そのイカサマを見抜くことが勝利条件のゲームは珍しいです。
相手は神のため、物理法則を無視したイカサマを仕掛けてくる可能性もあり、三つのそれぞれ違ったゲームで相手のイカサマがどんなものかを消去法で絞り込んでいくところが面白いです!
フェイが6勝から3勝に勝ち数を減らした理由について語られていましたが、凡人の私としてはあまり納得できる理由ではなかったですね(汗) 今後のゲームを進めていくうえでこの決断は合っていたとスッキリさせてもらえることを期待します!
『迷宮脱出ゲーム』
初見殺しのパーティの内1人が倒れた場合、全員再開始の理不尽ゲーム。
・現実帰還のセーブアイテムあり。(端子精霊より説明あり)
敗北条件無しって楽勝じゃない?
Jump KingとかGetting Over It with Bennett Foddyを想像してみよう。あれもリトライ無いゲームだけど、クリアするまで辞められないことを強いられたら発狂するよ。。
・・・
最後に
リタイアできることって幸せなんだなと考えさせられてしまいました(笑)
天才的なフェイ達でさえも何回も再開始を繰り返すほどの難易度です。
考えればクリアできるヒントは散りばめられており、それを他のパーティーと協力しながら先に進んでいく展開はアツくなりました。3巻はゲーム全体の3分の1程度の進みかと想像しますので、4巻途中で決着が着くと思います。
最後に登場した無敗のウロボロスちゃん。この神がゲームでどう振る舞うかによって、ヌルゲーにもなってしまうので、動向に目が離せないです!
どうやってこのゲームの勝利条件を達成するかは、細音 啓先生に期待したいと思います。スッキリする形で終わらせてほしいですね。
4巻の発売も待ち遠しいです! ぜひこの作品を読んでみてください!