1巻の感想はこちら☟☟☟
はじめに
〇 知略と力を駆使する主人公が活躍する物語に興味がある人
〇 戦術や軍事戦略に興味がある人
「平民出身の帝国将官、無能な貴族上官を蹂躙して成り上がる」は、著者花音小坂さんのライトノベルで、無能な上司対して容赦が一切無い主人公ヘーゼン=ハイムの痛快なストーリーが描かれています。
1巻で描かれた世界観がさらに掘り下げられ、ヘーゼンが直面する困難はより厳しく、そして敵も強大になっていきます。
彼の成長はもちろんのこと、彼を取り巻くキャラクターたちの描写も詳細になり、読者を引き込む力が増しています。
ヘーゼンが平民出身であること、無能上官への態度が悪いことで陥れられるさまざまな罠や陰謀を描きつつもそれらをいかにして打ち破り、無能な貴族上官たちを蹂躙していく様子が主軸となっています。
北方ガルナ地区の物語は一旦終了し、次はドクトリン領後方支援。
ヘーゼンにどんな困難が立ち塞がり、解決していくのか!?
あらすじ
悪徳上司にスカッとざまぁ! 有能すぎる魔法使い、新天地でも圧倒下克上
悪徳上司にスカッとざまぁ! 有能すぎる魔法使い、新天地でも圧倒下克上
敵国撃退という圧倒的すぎる実績を上げた帝国将官のヘーゼン。
残った無能上官が嵌めようとしてくるも、それ以上の策で嵌め返し、粛清完了。
当然、また左遷。異動した先は困窮する不毛の地にもかかわらず
『接待を求める好色上司』
『他部署からの理不尽なクレーム』
『民を見捨てる上層部』
と腐敗の極み。「なんか……高くないですか? 頭が」
前世からの魔法の実力と常人離れした論理力を駆使すれば、
上司は行方不明、
他部署の不正は暴かれ、
上層部には正論パンチ。ウザい上官にスカッとざまぁを決め、
天才少女と秒速で救民に着手する!有能すぎる男、新天地でも蹂躙成り上がり。
見所
物語を盛り上げるクズ過ぎる上官
相手がクズであればあるほど追い詰めたときの爽快感が格別になります。
そんな中でも2巻では、前巻に引き続きシマント少佐が群を抜いていましたね(笑)
いろいろな上官が出てきましたが気持ち悪さやクズさは断トツでした!
ゲドル大佐へのおべんちゃら、自分よりも下の者への横柄な態度は見ているだけでストレスが凄かったです。実際にこういう人は会社にもいそうですよね・・・
少女のヤンも初対面では同情のようなものがありましたが、バーシア女王への会談時のセクハラや横柄な態度で完全にドン引いており、人は評価が下げるのは一瞬でできるんだと実感しました。
ヘーゼンが「ゲトル大佐は善人面をした悪人、シマント少佐は悪人面をした悪人。大佐の方が罪が重い」と言っていたね
確かに良い人風なのが一番たちが悪いですね
そんなシマント少佐。バーシア女王との交渉で大変なことをやらかしてしまいます・・・
シマント少佐が最終的にどうなってしまうのかは是非読んでみてください!
部下への労い
無能上官への「ざまぁ」展開のみですと読んでいて疲れてしまいますが、仕事ができる部下には飴をうまく与える姿は人間味を感じることができてほっこりしますね!
ヘーゼンが異動の時にバズ准尉とエダル一等兵への労いと3年後に引き上げるという言葉がありましたが、次巻以降で再度登場するか楽しみです。
異動時に駆けつけてくれる部下がいるというのも良いですね
異動先でも徹夜した部下がいれば休みを与えるなど優しさが垣間見えるシーンはあります。
仕事で徹夜したことあるけど、次の日上司から帰れと言われることはなかったな・・・
秘書官であるヤンに対しては、飴を与えずにズバズバ言うところはその対比もあり、コミカルに描かれています!
ヤンへの厳しさは期待の裏返しだとは思いますので嫌な気分にはならないですね。
成果・効率主義であるため、合う合わないはあるかもしれませんが、こんな上司が良かったと思えます
おわりに
ヘーゼンの同級生であるエマがビジュアルも好きなので2巻で登場を期待しましたが今回も一瞬でちょっと残念でしたが、挿絵が見れただけでも満足です!
執政官など聞き覚えがないので上下関係が分かりづらい部分がありますが、読んだ感じだと以下のような序列ですかね?
- 執政官
- 執政官代行
- 内政長官
- 内政次官
- 内政次官補佐官
- 上級内政官
- 上級内政補佐官
- 中級内政官
- 下級内政官
ドクトリン領でもヘーゼンがどのくらい出世するのか!
また気になるところで終わったので3巻が楽しみです!
以下でWEB漫画も掲載されていますので、お試しで読んでみることもオススメです♪
ライトノベルの方がキャラの心理描写や掛け合いが詳細に楽しめます!